2016年8月14日日曜日

日本のリノベーションはお寺にあり!札幌の古寺院で伝統技法と革新の断熱技術を見学する

84()に、北海道大学・繪内正道名誉教授が会長を務める断熱リフォーム/リノベーションの勉強団体「あったかリフォーム倶楽部」の勉強会がありました。
昨年から実施している施設見学会で、昨年は輸入クロスを扱うKABEYAさんを見学。今年は札幌随一の宮大工会社・「北一タカハシ建設」さんの事務所・工場と、足かけ3年かけて改修した札幌の古刹「経王寺」の見学です。
〈札幌・豊平区の経王寺〉

まず、奈良県にある日本最古の木造建築・法隆寺は、千数百年の間、宮大工が修理を続けてきたから、今もその姿を見ることができるわけで、
日本のリノベーションは寺院・宮大工にあり!
というのが今回のお題です。

そして、もうひとつのポイントが、寒冷地札幌らしい「暖かいお寺」づくりに取り組んでいるということです。

〈河合、資料を見ながら質問するの図〉


自分の仕事にはもちろん自信を持っておりますが、仲間の仕事や仕事の進め方を勉強することはとてもためになる、と今回改めて感じました。
お寺を改修するとき、使われているのは50年、100年前の木材です。それらの強度はもちろん大工さんの経験である程度わかるのですが、科学的に強度を測定する機械があると、とてもわかりやすくなります。
北一タカハシ建設さんにはヤング係数という木材の強度を測定する精密機器がありました。そのほかにも計測器がたくさん。

〈右端が宮大工の親分・高橋さん.左があったかリフォーム倶楽部の仲間〉

また、改修時に断熱するための方法として、いろいろな建材を使っているのも特徴です。遮熱材、グラスウール断熱材、ウレタンなど、いろいろな断熱建材を駆使し、50年間腐れないような工夫をしながら納めていくのが宮大工の仕事になるそうです。

〈お寺から回収してきたふすまのオモテをはがすと、なんと筆書きの和紙が!! 紙が貴重品だった時代に、何度も筆の練習をして、その紙が最後にふすまの下地になったのでしょう.忘れかけていた「ものを大事にする心」を思い出させてくれます〉


住宅の断熱リフォーム専門家である自分にとって、やはり日本の伝統技術は参考になりました。
外観を工事できないときはどうするべきか。
室内側に施工スペースがない場合の断熱をどうするか。
床下の処理は何を使うか。

〈色が違う古い梁を新しい柱が受ける.お寺はリノベーションの原点〉



こういった技術的な課題は、住宅でもお寺の改修でも同じです。
自分の技術を再確認できましたし、新しいヒントもありました。


もし、興味がある方は、毎月1回開催している勉強会にお越しください。
お待ちしております。
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